Me, Myself and I

All what I want to do is to spend guite regular life

とうきょう

上京してもう3年が経とうとしている。大学院を卒業するまで、僕はずっと愛知の片田舎に住んでいて、特に目的もないけど外に出ようと思っていた。大学は名古屋にあって、都会的で暮らしやすい街だなっというのは実感していたけれど、ここで一生過ごす事に対して抵抗があった。それは僕がここにいては才能が燻ってしまうとか、20数年住んで嫌気がさした、退屈を感じてしまったわけでなく、ただなんとなく出なければならないような義務感を感じたためだ。

 就職活動を経て、僕は東京で働く事となった。就職活動中は転勤とか勤務地とか特に考えず、とりあえず、歴史があり安定した大企業に就職しようと考えた。工学部出身の理系であり、人づきあいも社交性もあまり持ち合わせていない僕は、設計ならば何でもいいやとポリシーも拘りも持ち合わせず、とりあえず有名な会社にエントリーシートを提出し、通過しここに落ち着いた。

 外にでた理由に、自分自身をリセットしようという気持ちもあった。学生時代から、僕は悩み癖がついてしまって、人づきあいで悩み、進路で悩み、自分の能力で悩み、劣等感で苦しんでいた。高校時代からやりたい事もなく、とりあえず地元で公務員になり、安定した生活を選べばいいかななんて思ってたものの、大学生活後半になると、この現状がどうにも八方塞がりな気がしてまた悩んだ。結局、民間にいって駄目だったら公務員になればいいと考え、一度悩みの解決先を外に向ける事にしてみた。 

 結局、というか上京前から分かっていた事だが、自分自身が変わろうと思わない限り変われない。ただ、外に出て、社会人となって自分を顧みる機会が増えた。悩む事が増えた半面、それが糧になる事も理解できるようになってきた。仕事を通して、少しづつであるが自信や社交性、自主性を見につけ始めた。この歳になってようやくと言った感じであるが、両親や大学時代の友人、恩師へ感謝の気持ちを憶えるようになった。

 僕は少しづつ、軌道修正しながら生きるようになった。色々な本を読み、考え、悩み、今を楽しめるようになってきた。僕ははじめてよい方向へ進んでいる事が実感できるようになった。この瞬間を忘れないように記録していきたいと思う。